どうすれば満足を学ぶことができるか
満足は感情ではない。どれだけ満足を得られるかは、どれだけポジティブに考えられるかによる。外部の状況は変えることができないが、どこかで「これでよい」と考えることが鍵となる。満足とは「現実的な感情」、「受容する心」、「人生の知恵」の混合体である。満足を学ぶことができるのは、何と素晴らしいことであろう。例えば、笑顔を作ることだけによっても気分が変わる。幸福は、偶然現れるのを待たなくてはいけない。受動的である。しかし満足は、能動的に近づいて行くことが出来る。そしてその方法は学び、訓練して習得することができる。満足を得ることは、政治的な見解を変えること、それらを無視することとは関係ない。あくまで個人的なことである。また、米国でよく行われるように全ての不幸を挑戦と考えるというわけでもない。当然、悲しみ、恨み、怒りも人生にはあるべきである。ともかく、満足は精神的な健康の基礎となる。「もっともっと」いう感情に対してのブレーキとなる。
自己診断、願望と現実のギャップ
人生で何がしたかったか、実際何をできたか、それについて「棚卸し」をした結果が満足になる。願望と現実を定期的に表にしてみると興味深い。これは、自分は今の状態にどれだけ満足しているか、自分がどれだけ自信の要求に応えているかを自分自身で知るためのテストである。
まず、以下の百の特性の中で、望んでいるものを選ぶ。
1. 活動的である
2. 熟考できる
3. 魅力的である
4. 粘り強い
5. 感激できる
6. 冷静である
7. 人気がある
8. 決断力がある
9. カリスマ性がある
10. 見栄がよい
11. 支配的である
12. 無謀である
13. 効率的である
14. 野心的である
15. 正直である
16. 感受性がある
17. 感情的である
18. エネルギッシュである
19. 威勢がよい
20. 専門的である
21. 熱狂的である
22. 決断力がある
23. リラックスしている
24. 成功している
25. 実験的である
26. 外向的である
27. オープンである
28. 親しげである
29. 平穏である
30. 楽しそうである
31. 教養のある
32. 我慢強い
33. 感情的である
34. 直情的である
35. 公正である
36. 綿密である
37. 気前のよい
38. 外見がよい
39. 人のよい
40. 暖かい
41. 他人に手を差し伸べる
42. 想像力に富んでいる
43. 発明的である
44. 知的である
45. 賢い
46. コミュニケーションが上手い
47. 一貫性のある
48. 自己抑制がある
49. 創造的である
50. 熱情的である
51. 実力主義である
52. 愛される
53. 愛情がある
54. 面白い
55. 同情的である
56. 激情的である
57. 勇気がある
58. 考え深い
59. 好奇心の強い
60. 客観的である
61. 楽観的である
62. 夢見がちである
63. 肯定的である
64. 話好きである
65. 静かである
66. 穏やかである
67. 才気煥発な
68. 自分に自信がある
69. 勝利を収めている
70. 注意深い
71. 用心深い
72. 節約的である
73. 寛容である
74. スポーティーである
75. 強い
76. 誇りがある
77. 勤勉である
78. 構造化されている
79. アクティブである
80. 耐性のある
81. 支配的である
82. 忠実である
83. 考え深い
84. 思慮深い
85. 自分に納得がいく
86. 人付き合いのよい
87. 新しいことを始めたい
88. 責任感のある
89. 信頼できる
90. 傷つき易い
91. 信用するに値する
92. 多面的である
93. 用心深い
94. 心温かい
95. コスモポリタンである
96. 意志の強い
97. 学ぶことを熱望している
98. はっきりした目的を持っている
99. 立ち向かっていく
100. 意志の硬い
次に、上記の特性の中で、現在の自分に当てはまるものを選ぶ。そして、二番目の結果を一番目の結果で割り、パーセントを出す。つまり、自分が望んでいる特性のうちで、何パーセントが実際に当てはまるかを計算する。
九十から百パーセント>明らかに満足
七十五から八十九パーセント>かなり満足
五十から七十四パーセント>少なくとも自分を肯定的に捉えている
二十五から四十九パーセント>自分を否定的に捉える方が多い
ゼロから二十四パーセント>かなり不満足