ハッピーバースデーソング
「有難う医療スタッフ」。家の前に子供の落書き、これなら許せる。
ロックダウンの際、一番気を付けなければならなかったことが、「病気にならないこと」である。何せ、どこの病院も、毎日増え続けるコロナ患者で超満員。医療崩壊寸前。救急隊員は重篤患者の搬送に大忙し。家庭医や診療所は、感染クラスターになることを怖れて、
「来んといてください。電話でしか受け付けません。」
というスタンス。病気になっても、すぐ医者に診てもらえる可能性は極めて低い。自分がコロナ感染を避ける努力はもちろんだが、他の病気にもならないように、十分注意しなければならない。
日記を見ると、昨年十月に、ギックリ腰で二日間、馬牧場の仕事を休んで以来、半年以上、月曜日から金曜日まで、クリスマスも正月も、一日も休んでいない。ともかく、ここまで元気で来られたことを喜ばないといけないと思う。正直、この間、喉が痛いこと、頭が痛いこと、鼻水や咳が出るなんてことはあった。しかし、「病気になったらあかん」という気合が勝ったのか、それ以上ひどくならず、熱が出ることもなかった。
コロナウィルス、最初は、「空気感染はしない、接触感染か飛沫感染のみ」と報じられていた。それで、「家に帰ったらしっかり手洗い」というのが最大の予防策であるとされた。
「外出から戻ったら、二分間、石鹸で手を洗いましょう。」
とテレビや新聞で何度も報道された。「正しい手の洗い方」の説明もあった。
「二分間?どんだけやねん?」
と誰でも思う。数日後、
「『ハッピーバースデーソング』を普通のスピードで二回歌いながら手を洗いましょう。」
と報道された。僕も、
「ハッピー・バースデー・ツー・ユー・・・」
を実際二回歌ってみた。すごい、本当にちょうど二分だ。
「ハッピーバースデーソング」を二回で歌いながら手を洗うというのは、英国だけではなく米国も同じだったそうで、米国に住む友人のYさんは、お孫さんの手を洗いながら歌っているうちに、二歳のお孫さんは、「ハッピー・バースデー」は「手洗いの歌」だと思い込んでしまったとのこと。
病気にならないためには、免疫を高めることが最も大切。身体の中にウィルスが侵入しても、免疫があれば、身体に抵抗力があれば、発病を食い止められるからである。友人のMさんが、「免疫を高める方法」というユーチューブのビデオを教えてくれた。それによると、免疫を高めるために良いことは、「よく眠ること」、「バランスの良い食事を摂ること」そして「笑うこと」だそうだ。「お笑い番組」を見せた人と、見せなかった人の、免疫物質の量を測定したところ、「お笑い番組」で笑った人のグループの方が、免疫物質の量が多かったそうである。それを知った僕は、その日からせっせと、「落語」、「漫才」、「XX新喜劇」をユーチューブで見始めた。効果はあったかな。
ゴロニャーン!馬もこのポーズが好き。背中が気持ちいいらしい。